2022年8月刊『創作折り紙 発想と技法』のテーマを展開した第二弾。
今回は、創作折り紙の出発点となる「考え方」をテーマに構成。
見立てやディテールの加減、折り方に変化をつけて作品をより高度化する技などを、実際に作品を折りながら紹介します。
「見立てる」では「何かに見える」からスタートします。伝承基本形や幾何学的な折りパターン、簡単な折りなど、折った紙が何かに見えることがあり、そこを出発点にして発想していきます。
作品例)セイウチ、タヌキほか
「変える」では、同じテーマの作品を進化させたり、別の作品として変化させていきます。
作品例)サカナ→シマアジ、ペンギン→高度なペンギンほか
「減らす」では、減らせないところ(残すべきところ)がどこなのかを考えることが大切になります。造形に不要なものを見極め、表現をそぎ落としていくことで、折りやすく見栄えのいい新作が生まれます。
作品例)オオハシ、砂時計のオブジェほか
「加える」では、ちょっとした味付けや特徴的な要素を加えたり、複数の紙で折ることが多い作品を、あえて1枚で折ってみます。
作品例)カモノハシ、シャチホコほか