あらすじ亡き兄の婚約者・志穂と同居することになった高校生の稔。 複雑な関係にはじめは戸惑っていた稔だったが、志穂の優しさに触れていくうちに同居人として、そして共に兄の夢を叶える協力者として、仲を深めていった。 夏休みに入り喫茶店の勉強に本腰を入れていた稔は、志穂の提案で旅行に行くことになる。 悠香と帆乃香も加わり四人で避暑地に向かった一行は、束の間の休暇を満喫していく。 だがその一方で、志穂の瞳には時折哀愁の色が浮かぶ瞬間があり――。 志穂の兄への想いを知る度に、稔の胸にはいつしか誤魔化しようのない、とある感情が芽生え始めていく。 これは、同じ痛みを知る二人が、やがて幸せに至るまでの純愛物語。 ※電子版は紙書籍版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください