昭和17年、第一航空艦隊はミッドウェー海戦により大型正規空母三隻を失った。
戦力が半減した日本海軍は根本的な戦略変更に迫られ、空母に代わる航空基地を島嶼などに建設する「電撃設営隊」を新編。機械化した設営隊を高速船に乗せ、二ヶ月以内に完成させる任務を負った。
そんな中、米太平洋艦隊はガダルカナル島周辺での日本海軍の動きを不審に思い、潜水艦バラクーダを偵察に向かわせたが、あえなく撃沈する。
基地建設が進んでいると考えたニミッツ司令官は特殊部隊を送り込み、日本軍のレーダー施設破壊を実施。作戦成功の一報を手にして、空母サラトガから20機の戦爆連合を出撃させるのだが……。
日本海軍が秘策を講じ、米艦隊撃沈を狙う異色の戦記シミュレーション!
この作品は2019年12月に電波社より刊行された『帝国電撃航空隊1』を加筆訂正したものです。