【内容紹介】
金メダルをとってもなお、僕が泳ぐのをやめない理由。
全盲スイマー、木村敬一の努力と覚悟。
【著者紹介】
[著]木村 敬一(きむら・けいいち)
1990年、滋賀県に生まれる。日本大学文理学部卒業。同大学大学院文学研究科博士前期課程修了。
2歳の時に病気のため視力を失う。小学校4年生で水泳を始め、2012年ロンドンパラリンピックで銀・銅2つのメダルを獲得し、2016年リオ大会では銀・銅合わせて4つのメダルを獲得する(日本人最多記録)。2021年東京大会では自身初となる悲願の金メダルを獲得する。東京ガス株式会社人事部に在籍。日本パラリンピアンズ協会(PAJPAJ)の理事も務めている。
著書には『闇を泳ぐ全盲スイマー、自分を超えて世界に挑む。』(ミライカナイ)がある。
【目次抜粋】
はじめに――「尖らない生き方」のすすめ
■第1章 僕にとって壁とは
01 僕の目玉は幸せ者だ
02 プールのなかには障がい物もない。だから、迷子にだってならない
03 両目が見えなくたって、僕には、両手、両足がある
04 誰かに憧れることこそ、夢の実現への第一歩
05 完全な環境なんて存在しない。与えられた環境で戦うだけ
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■第2章 肩ひじ張らずに生きていく
11 硬くならず、ゆるく生きていこう
12 「肩ひじ張らない生き方」を目指す
13 置かれた場所で咲きましょう
14 つらいことのその先には、楽しい未来が待っている
15 気楽な思いで神仏にすがるのもあり
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■第3章 困難に直面したらどうする?
21 待っているだけではダメ。能動的に自分からアクションを起こす
22 「仲間がいるから頑張れる」は、マンガだけの話じゃない
23 できるかできないかじゃない、やるかやらないか
24 根拠はないより、あったほうがいい
25 プレッシャーは成功への吉兆
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■第4章 誰もが幸せな社会であるために
31 世界は広い。そして、地球にはすごい人がたくさんいる
32 みんなそれぞれ、自分の軸を、アイデンティティを持っている
33 共生社会とは、それぞれの違いを知り、その違いを楽しむこと
34 受け入れなくてもいい、まずはただ「知る」だけでいい
35 知らないことが多すぎる。だから楽しい。だからやってみる
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■第5章 人生はいろいろあるから面白い
41 面白いからやる、不必要だからやらない
42 オリンピックには才能と努力が必要、パラリンピックには運と努力が必要
43 覚悟を決めるときは、勇気を出すとき
44 ときには「どうかしている状況」も大切
45 辛いこと、大変なことも、いつか糧になるから大丈夫
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おわりに――僕が本当に伝えたかったこと