あらすじふたりで行こうって言ってたホテル、ひとりで来ちゃったわ…。木枯しが哭く季節に、突然恋人の辰樹から別れを告げられた由絵。傷心のまま、ひとりオフシーズンのリゾートホテルに来た彼女は、そこで恋人と同じタツキという名前の5歳の少年と出会う。その晩由絵は、いなくなった母親を捜して涙を流すタツキを見つけ――過去と現在、愛する人を守ろうとする想いが交錯する感動作「木枯しの丘」ほか、「日曜日、教会で」など計3編を収録したロマンス選集第3弾。