柚木立花は夫婦生活に悩んでいた。優しいと思っていた夫は結婚してから急変。一方的に要求される性行為、愛の言葉など無く…名前すら呼ばない家政婦の様な扱い。その生活は彼女の心をすり減らしていった。だがそんなある日、彼女はかつての恋人"タクマ"と再会する。他に頼れるものなどない彼女は、藁にもすがる思いで自身の状況と思いの丈を打ち明け……この日、一夜の過ちを犯した。……犯してしまった。身体を重ねて感じた、タクマの優しさ。彼女の心を揺らすのは、夫からは絶対得られぬ「愛情」という麻薬。このまま立花は、愛という名の沼に沈んでいくのだろうか。そしてその先に待っているものとは…これは愛を求めて生きる女と男のお話。この作品は同タイトルをコマ割りし、画質を向上させた【新装版】です。物語の内容・登場人物等に変更はありません。