身体に当たった水滴は不思議な色をしていた。頭上から降ってきた雨は、目にしたこともないような白銀色。今まで怒りに身体を震わせていた康太ですら、その時はただ驚きと共に雨に見入っていた。そう…怒りの内容を忘れるくらいに。恋人だと思っていた崎元彩芽から、弄ばれていた事実と自身の童貞を揶揄する発言をされたその日、彼は通常では考えられない体験をする。見知らぬ女性の悲鳴をキッカケに遭遇した集団レ○プの現場、突然混濁する自身の意識、そして自分の下で喘ぐ女子校生。康太は、ある推測をする。これら全てはこの雨が原因ではないのか?…しかし、彼はまだ気付いていない。この雨の本質と、自身にとって恵みの雨になることを。この作品は同タイトルをコマ割りし、画質を向上させた【新装版】です。物語の内容・登場人物等に変更はありません。