下村隆夫は新婚1年足らずで妻に先立たれてしまう。突然の妻の死後、疲弊していく隆夫を心配し、妻の姉であり、会社の先輩であった高野奈緒が世話を焼きに頻繁に家を訪ねてくるが、隆夫の心境は複雑だった。奈緒は淡い恋愛感情を持ったことのある対象であり、自分より出世した後輩の妻だからだ。出世、結婚ともに後輩に抜かれ、取られ、劣等感を抱き続けてきた隆夫は、ある日奈緒からの思いもよらない提案に抑えていた感情が爆発し、手を出そうとする。が、拒絶されたことで自分と同じように人生を滅茶苦茶にしてやりたいと決意し、義姉夫妻を最悪の結末へ誘うべく行動を開始する…。