「生きていると大切なものが増えるのだな」この世界では十二歳までに〈神の恩恵〉と呼ばれる特殊能力が人々に与えられる。ポルカ村のルカは、自身がめずらしい〈恩恵〉を授かっていることを隠し、狩人として村で平凡に生きていくつもりだった。しかし、弟・リヒトが稀少な〈恩恵・魔術使い〉であることが判明し、思いがけず「従者枠」として一緒に魔術学校に行くことに!新しい魔術具を次々と作り、入学前から天才ぶりを発揮するリヒト。そしてルカの名もまた、王都の「白い狩人」として広まっていく――。弓の名手であり、ある特殊能力を持った兄と、天才的頭脳に恵まれた魔術使いの弟が織りなす冒険譚!書き下ろしエピソード「魔術学校にて」も収録!