あらすじセクハラ当主をビンタしたため奉公先から追い出された、役立たずな《はらぺこ》スキル持ち&ド貧乏男爵令嬢のララローズは、めげずに就職先を探そうと王都へ向かっていた。道中の森で彼女は、地面に突き刺さった綺麗な包丁を発見し、ちょっと借りようと抜いてみたところ、その包丁が喋り始めて離れなくなってしまう。しかも、その包丁で料理をすればするほど「れべる」というものが上がり、「すきるつりー」とやらでスキルはどんどん増えていく。《塩生成》《バフ付与》《プロテイン生成》? わけのわからないスキルに首をかしげつつ、ララローズは今日も家族へ仕送りをするために包丁を振るう。その包丁が、聖剣とは気づかないまま。やがて彼女は、食べれば食べるほど力がみなぎってくると噂される、れべるあっぷ食堂を開店させるのだが――!?