この美しい獣に、喰われたい。黒獅子の魔物である昊獅と契約している惣兵。依頼のため仕方なく他人の気配を身体に漂わせる惣兵に、昊獅は何か言いたげで――。黒獅子の魔物である昊獅と契約し、呪いを喰ってもらう代わりに精を与えている惣兵。血を交わした契約のため、惣兵はとうに『普通の人間』ではなくなっている。ある日、寺から呪物を持ち出した息子を連れ戻して欲しいという依頼を受け、惣兵は友人の若葉と共に夜の街へと繰り出していく。バーやクラブでは目立ちすぎると置いて行った昊獅は、自由なところが惣兵の魅力だと言いつつもどこか様子がおかしくて…。黒獅子シリーズ第二弾!桜城やや・装画