【内容紹介】『なぜ人と組織は変われないのか:ハーバード流自己変革の理論と実践』の出版を契機に、成人発達理論が人材開発・組織開発に取り入れられるようになりつつあるものの、「それを実践に組み込むにはどうしたらいいのか?」「その人の発達段階をどのように測定し、いかにアプローチするか」という問いに対する答えは、キーガン博士が『なぜ人と組織は変われないのか』で紹介した免疫マップしか示されていません。 実際には、キーガン教授は発達測定手法(主体-客体インタビュー)も生み出していますが、それを紹介する日本語書籍はこれまで存在しませんでした。 キーガン博士に師事し、自身も成人発達理論の発展に大きく寄与してきたオットー・ラスキー博士による本書では、キーガン博士の主体-客体インタビューを解説するとともに、それをさらに発展させた発達段階の測定手法を紹介しています。 成人発達理論の思想的枠組みを理解するための土台となるだけでなく、それを実際の現場で生かしていくための道筋が示された1冊です。【目次】序論第一章:私たちはすでに成人以降の心の発達が何かを知っている第二章:他者の話に耳を傾ける際に立てる仮説第三章:クライアントの意識構造はどの発達段階にあるか?第四章:「単なる」傾聴から仮説に基づいた傾聴への移行第五章:発達リスクとポテンシャルの測定方法: 移行段階の区別第六章:発達的葛藤をどのように理解するか?第七章:強力な会話の構造: 行間を読み取る聴き方第八章:発達測定インタビューにおける仮説の検証方法第九章:発達論に基づいたコーチング第十章:欲求/圧力分析第十一章:組織における発達的課題・問題終論