主人公はアラフォーの女性タクシードライバー。専業主婦だったが、娘が高校生になったので働き始めたのだった。車を運転するのが好きなこともあり、初めは気楽な仕事だと思っていたが、たまにイヤなお客が乗ってくることもある。「急いでいるって言ったろ もっとスピード出せよ」とか「もっと近道知らないのか」とか。ふざけるな、馬鹿野郎!なのだ。で、彼女のストレス解消法は、公衆トイレでオナニーをして気持ちを切り替えるというモノ。それには夜の夫婦生活に不満があったからでもあった。その日は超最低の客を乗せたので、怒りが収まらず公衆トイレを後にした。すると、公園のベンチにご近所さんの大学生・直也クンがいた。彼の家とは家族ぐるみの付き合いで、直也クンは小さい時から彼女に懐いていた。なんだか暗い顔で塞ぎ込んでいる。声をかけて話してみると、友達に彼女を奪われて失恋したとのこと。と、彼は「おばさん」と言って彼女にとりついて「膝貸してくれる」とヒザに頭をのせてきたのだった。人肌が恋しいのだろう。と、そのときポツリポツリと雨が降り始めて…。