《歪理物》──この世界の歪みを内包した超常の物体。 伽羅森迅が持つ蒼剣もその一つ。願いの代償に持ち主を破滅させる《魔剣》に「生きたい」と願った彼は、生きながら周囲をも呪う運命を背負わされた。《本》に運命を縛られた無機質な少女・アーカイブと共に彼は《歪理物》が関わる凄絶な事件と戦いの日々へ身を投じる──彼の歪みに巻き込まれ、アーカイブの依り代とされてしまったあの少女を救うために。かつて希望を見せてくれたあの少女を・・・・・・。「絶対に助ける。・・・・・・たとえそれが、アーカイブを消すことになっても」 二人の呪われた運命の歯車は、一人の女子高生と《文字を食らう本》に出会い、急速に回り出す。 その先に待つ未来は破滅か、それとも──。最後の1ページまで最高のカタルシスで贈る、第30回電撃小説大賞《金賞》受賞作。