すべては小さな娘のため──なのに彼への想いが止められなくて。
切望していた子供を授かることなく夫と死別したジェイダは、生まれたばかりの身寄りのない女の子を引き取った。ところが1年後、大富豪アリク・ヴァシンが実の父親だとわかり、裁判所は彼に親権を与えてしまう。血の繋がりがないから、私はもう用済みだというの? ジェイダはショックで泣き崩れた。するとそこへ母を求めて泣き叫ぶ我が子に手を焼くアリクが現れ、報酬をはずむから子守りにならないかと声をかけた。大金さえ積めば、なんでも解決できると思っているの?ジェイダの怒りを見て取ると、アリクは挑むように言い放った。「それを拒むなら、僕の妻になるしかないな」
■我が子同然に愛情を注いできた赤ちゃんを、ある日突然ヒーローに奪われてしまったヒロイン。“便宜結婚すれば共同親権を得られる”という彼の甘言に乗ってしまいます。やがて身も心も彼に奪われることになろうとは思いもしなくて……。
*本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。