権威ある自動車レースであるフォーミュラ1(F1)で勝つのは非常に難しい。シーズンを通したラップタイムの1000分の1秒差がチャンピオンを決めるので、勝利のためにはドライバーだけでなく、エンジニアやメカニック、そしてさまざまなサポートスタッフに至るチームの全員が1000分の1秒を追い求める姿勢がなくてはならない。そしてこの厳しい競争の世界で、2021年シーズンまで8連覇を成し遂げたのが、メルセデスAMGペトロナスである。本書ではこのチームの代表であるトト・ヴォルフのリーダーシップに学ぶ。*『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー(2023年5月号)』に掲載された記事を電子書籍化したものです。