政治は銀行を援けるが、まじめに働いてきたおとなしい市民には目を向けない。堅実に生きてきた普通の人が窃盗、強盗、詐欺という金銭目的の犯罪の被害者だけでなく、加害者にもなる。そんな時代だからこそ、もしもの時のために逮捕や逮捕後のことを知っておくべきだ。私たちの誰もが、悲しいかな、犯罪者や犯罪少年の保護者になる可能性があるのだから……。
第1章 逮捕されたらこのように扱われる!
第2章 拘置所に送られた被告人、その生活は……
第3章 これが刑務所の生活の真実だ!
第4章 すべてにお伺いを立てるムショ暮らし
第5章 親も子も必読! 少年鑑別所のすべて
第6章 初公開! これが少年院だ!
第7章 待ちに待った釈放……シャバへ!
●坂本敏夫(さかもと・としお)
元刑務官・ノンフィクション作家。NPO法人(受刑者の更生支援、こどのも健全育成等)理事長。1947年12月、熊本刑務所官舎で出生。高校卒業まで刑務所官舎で暮らす。母方の祖父、父に続き三代続いた刑務官。1967年大阪刑務所刑務官(看守)に採用される。神戸刑務所、大阪刑務所で係長勤務を経て、法務省法務大臣官房会計課、東京矯正管区で予算及び刑務所・少年院等矯正施設の施設整備を担当。1987年現場に復帰し、1994年広島拘置所総務部長を最後に退官。以後、作家、ジャーナリスト、タレントとして活動。『死刑のすべて』『刑務所のすべて』(文藝春秋)、『誰が永山則夫を殺したのか』(幻冬舎)、『囚人服のメロスたち』(集英社)、『典獄と934人のメロス』(講談社)など著書多数。映画・TVドラマの監修(一部出演あり)も多い。