あらすじ「…私たちは子供なんて作らないで―…いつまでも“こっち側”にいようね」子供がいない女は人生周回遅れー…そんな疎外感や劣等感で結びついた女友達の行方はーー。結婚2年目、30歳後半の結衣にとって子供を授かるチャンスは完全に潰えてしまった。理由は夫が不妊だったこと。「2人の子供」を育てる未来は永遠に来ない残酷な現実を、どうにか乗り越える結衣だったが、周りの友人たちは幸せそうに子供の事で笑い合ったり、悩んだり…キラキラした光景が眩しかった。自分と同じ“こっち側”の女友達ひとりだけが、どこか心の拠り所になっている、そんな毎日。だったはずなのに…。満面の笑みを浮かべて、その女友達は言ったのだ。「皆さんにご報告がありまーすっ!私、ママになりまぁ~すっ!」