私たちは、気がつかないうちに、「外側」のものに影響され、 振り回されて生きているものです。
「外側」とは、友達や同僚、ママ友や家族、そして常識や社会といわれるもの。
つまり、自分以外のすべてです。
このように、「外側」にばかり意識を向けていると、いつの間にか、イライラした感情や、不安や不満、悩みを抱えることになってしまいます。そのストレスは、体にも悪影響を及ぼすでしょう。
ストレス解消のために、いろいろ試している人も多いようですが、それも一時的なことだと、うすうすわかっているものです。
どれも根本的な解決になっているわけではないのですから。
「外側」に目を向けている限りは、 多かれ少なかれ、悩みや不安、ストレスを抱えることになるのです。
目を向けるのは、「今」です。
「外側」に目を向けているとき、そこに「今」はありません。
逆に、「今」に目を向けたとき、そこに「外側」はありません。
自分しかいません。
神道では、今を「中今」と呼びます。
過去でもなく、未来でもなく、「中今」に生きる。
本書では、それをさまざまな角度から解説していきます。
・一瞬を生きるとは、どういうことなのか。
・「中今」を生きると、なぜ幸せに満たされるのか。
・自分の心が整理され、穏やかになるのはなぜか。
・健康を保ち、すこやかに生活できるのはなぜか。
・生き方と死に方について、優しく幸せに考えられるようになるのはなぜか。
死ぬ瞬間まで、一生の幸せを味わえる「中今」に生きる人生を、
どうぞ本書から見つけてください。