ただ、教室の片隅で、厄介ごとに巻き込まれず、平穏に、学生生活を送りたかっただけなのに――美人だが、その内向的な性格のせいか、クラスの中で地味な存在の少女。金井千秋。彼女はクラスのいざこざには一切首を突っ込まず、日常が無風のまま過ぎ去るのをいつも願っていた。クラスで問題が生じ、それを苦に少年が転校してしまったときも、沈黙を守り、我関せずを貫いた。そうすれば、自分に災いが降りかかることはないと信じていた。しかし……突然現れたクリーチャー。触手が千秋を襲う。夢だと言い聞かせても、ヌルヌルとした感触が、強引な肉体侵入が、彼女の願いを打ち砕く。いや、彼女だけじゃない。やがて複数の女子が触手の餌食に…