難民、パンデミック、気候変動……すべては国境問題につながる。人類にとって「国境」とは何か。古代の戦跡から、パレスチナ、トランプの壁、解ける氷河まで、歴史的転換点の現場で考える。侵攻、移民、パンデミック、気候変動……すべてはここにつながる「境界線」はいかに世界を動かしてきたのか――歴史的瞬間の現場をめぐるドキュメント。[メディア絶賛!]「歴史、旅行記、ルポルタージュを駆使した野心的な探究」――米ニューヨーク・タイムズ紙「過去・現在の国境での抒情的な旅」――米ワシントン・ポスト紙「豊穣なエッセイで綴られた旅行記」――英ガーディアン紙●本文より「本書を執筆する過程で、私は昔からある国境も新しい境界線も探して旅をした。(中略)私の目論見は、これら現代の旅だけでなく、過去の旅や、そこでの会話や、物語を使って、国境とは何かを理解しようと試みることだ。境界がいかにつくられ、つねに動き、どう曲げられ、断ち切られる一方となっているかを」●原題THE EDGE OF THE PLAIN: How Borders Make and Break Our World(2022年刊)