「旅のマジシャン・カイによる、本日限りのスウィート・マジック・ナイトショー」──休日を楽しむために島から渡ってきたマヤは、ポスターの謳い文句に惹かれ、港町の歓楽街へ足を向けた。ショーが始まり、ステージ上のカイへ野次と揶揄が飛ぶ。カイはマヤをステージに招き、「協力して」とささやいた。カイのセクシーなマジックに、すっかり翻弄されるマヤ。はっと気付いたとき、マヤが乗るべき貨物船は港を後にしていた。マヤとカイは酒場へ赴き、ウィスキーを傾けながら、互いの身の上を語り合う。そして、カイがマジックにかける一途な情熱に打たれたマヤは、一夜限りの恋と知りつつ、カイのスウィートマジックに身を委ねる……。