あらすじメジャープロレス団体で着々とチャンピオンへの階段を上っていた俺の目の前に突然割り込んで邪魔をしてきた男がいた。インディーズの小規模プロレス団体から、ここへ移籍していたその男のことがムカついていた。赤をイメージカラーにした俺と、青を使っているそいつ。そのカラーが指し示すように自分とは正反対の道を歩んできたのに、同じように天才といわれて、同じエースのポジションに居座られることが気に食わなかった。そいつにある晩、無理矢理キスされて、自分でさえ知らない性感帯をひとつ暴かれるまでは本当に大嫌いだったのに、そのキスが俺の中の何かをおかしくさせてしまった。