東京で会社員として暮らしていた桂一の人生は、ある男の登場で一変した。突然の父の失踪。その借金の返済を金融ヤクザである東吾に迫られ、逃げ場をなくした桂一はとうとう支払いに同意する。それが悪夢の始まりになるとは思いも寄らずに……。売られる形で大阪へと連行された桂一に待っていたのは、何と風俗店での勤務だった。衰弱する体と心。耐え切れず逃走を試みたが容易く捕獲され、その夜、桂一は東吾から酷い凌辱を受ける。しかも「俺に惚れたら解放したる」と告げられて……。あり得ないと一蹴した桂一だったが、あの手この手で攻めてくる東吾のヤクザとは別の一面に次第に態度を軟化させていく。そんな折、父を知る人物が現れて――。