「鳥肌は進化の名残り、もはや人にはいらない機能」
「ハイテクな脳も自分の痛みには気付けない」
「胃は実は必要ない!?」
「大きいおっぱいはただのムダ」―。
どんなコンピューターよりも優れた脳、声帯を振動させて声を発することができる喉など、私たちのからだは実によくできています。
しかし! 進化が進む中で、私たちのからだが想定していなかった様々なことが起きた結果なのか、前述のような「この機能はもはやいらないのでは?」「なぜこんな構造になってしまったの?」というふしぎな部分もあります。
そんな神秘なからだの中を覗いてみてはいかがでしょうか。
表紙
はじめに
序章 人間のからだはすごい
目次
第一章 実は不便で情けない? 想定外のなぞシステム
ハイテクな脳も、自分の痛みには気付けない!?
精巣は、外に付いているから痛い思いをする
肩はたくましいけど、骨の仕組みは弱っちい
肺は自分一人では膨らまない
自律神経は全然思い通りになってくれない
膵臓は五臓六腑に入れなかったかわいそうな臓器
腎臓はいったん壊れると復活できない
耳がなくても音は聞こえる
食べものをノドに詰まらせるのは人間だけ
人類にとって血糖値を下げるのは想定外だった
胃は必要ない!?
からだの中で迷子になる液体たちがいる
骨は骨折に気付かない鈍感なやつ
「よく噛んで食べなさい!」は消化に意味なし!?
鳥肌はもはや人にはいらない機能
吸った空気の3分の1は、実は使われていない
尿道が短い女性は膀胱炎の危険性大
同じ色を見続けるといつか眼がバカになる
小指と薬指はなぜか仲良し過ぎる
皮膚は熱過ぎても冷た過ぎても痛く感じる
筋肉は実力の半分も出していない
防御力が高い脳もアルコールには勝てない
苦い薬をせっかく飲んでも全部効くわけではない
脾臓は切られても問題ない?
臓器たちの魂の叫びがここにある! 珠玉の名言集
第二章 なぜそうなった? 想定外のムダシステム
初対決は必ず負ける!? 白血球は敵の弱点を知らないと戦えない
歯の種は、一生でたったの2回しか登場しない
記憶力は1回覚えたくらいじゃ良くならない
大きいおっぱいはただのムダ
痛みの中にはムダなものもある?
大腸は消化能力0だから、菌が不可欠
かき氷の“頭キーン”は、神経がテンパっているだけ
食べものは温度によって味が変わる
眼には見えない部分が存在するが、脳が勝手に捏造して補っていた
スネは誰にも守られない、かわいそうな存在
コラーゲンを食べても肌はプルプルにならない!?
耳の奥をいちいち開かないと飛行機での“耳がツーン”はなくならない
鼻はとてもデリケートなお姫様キャラ
おいしい! と感じるためには、味覚だけじゃ足りない
達人じゃなくても、動きを封じるには指1本で十分
脳は一番の大食い! しかも、食べたものを貯める機能がない
姿勢が悪いと軟骨が犠牲になる
色の濃いサングラスは眼に悪いってホント?
ほぼほぼ人体解剖図
第三章 やっぱりからだはよくできていた! 想定内のスゴいシステム
手と足の違いが人類進化のカギだった!
我慢したオナラはちゃんと口から出ていた
免疫細胞は小腸でスパルタ訓練を受けている
腎臓はからだの中のバランスを保つ調整役
眼には手ブレ防止機能が付いている
オシッコはペットボトル1本分ぐらいまでなら我慢できる
心臓は自力で動けるできたヤツ
脳の指示は待たない! 臨機応変王・脊髄
親指には筋肉が8つも付いている
音が音階で聞こえるのは、耳がそれぞれの音を聞き分けているから
眼が2つあるおかげで、広い視野で立体的に見える
あの海賊王のように伸びまくる子宮
胃は3日で元気100倍に!
耳は音を聞くだけじゃない! からだのバランスも保っている
お坊さんの足がしびれないのは変幻自在な動脈のおかげ
腸は“良い加減”に収まる変幻自在の魔術師
肝臓は一人何役もこなす万能選手
人類は住む環境に合わせて進化してきた
ゲップは胃にとっての救世主
腎臓は臓器の中で一番進化したスーパー秀才くん