全国で8万を超すお寺があるという日本は、仏教が身近にある国と言っても過言ではありません。しかし、多くの人はお盆やお彼岸、法事のときにお寺へ足を運ぶだけで、実際はよく分からないというのが本音です。また日常生活の会話の中でも、「勝利」「内緒」「ご馳走」「しょっちゅう」など、仏教から生まれた言葉を知らず知らずに使っているのです。そこで本書は、普段は関西で落語家の仕事をしながら、比叡山で本格的な修行をして出家し、仏教の素晴らしさ世に伝えて続けている露の団姫さんが、仏教の魅力が誰にでもわかるよう書き下ろした一冊になります。尼さんならではの体験や落語家ならではの小咄を交え、仏教のひみつをあますことなくお届けします。
まえがき 心の持ちよう一つで自由になれる仏教の世界
CHAPTER 1 仏教と釈迦 9
001 仏教は人生を100倍オモシロくする教え 10
002 「私たち人間には尊い使命がありまっせ!」が
お釈迦様の第一声 12
003 一日一回、少しだけ仏様 それが幸せに生きるコツ 14
004 「仏性」という悟りの芽が
私たちの中に備わっているんです 16
005 思い一つで人生は変えられます 18
006 人生の壁を破る8万4千通りのアドバイス 20
007 人それぞれの特技を活かして
悟りの道へ入りましょう 22
008 神さまは「天才型」のコーチ
仏様は「努力型」のコーチ 24
009 仏教はインドから中国を経由して
飛鳥時代に日本へ伝わりました 26
CHAPTER 2 様々な仏教の宗派 27
010 “みんなで幸せになろうね”が
大乗仏教のコンセプト 28
011 奈良時代の仏教魂がピラミッドにも負けない
日本の宝を生んだのです 30
012 世のため人のためと頑張れば
世の中が明るく照らされるのです 32
013 密教は
自分を大切にする教え 34
014 自分ではどうしようもできないことを
どうにかしてくれる阿弥陀様 36
015 禅は足を組んで坐るだけじゃない!
生活全てが修行になるという教え 38
016 「私よりもこのお経(法華経)に」と
お釈迦様がおっしゃった諸経の王 40
017 古くからある信仰を大切にすると
きっとエエことあります 42
018 一蓮托生は極楽での再開を表わす言葉 44
CHAPTER 3 仏教の世界観 45
019 善い行いは、巡り巡って善い行いを生み
悪い行いは己の身にかえってきます 46
020 あらゆるものが満たされているからこそ
欲の起こらないのが極楽浄土 48
021 阿弥陀様の教えに導かれた家康が
戦のない世を日本にもたらしたのです 50
022 罪の重い者は地獄におち罪がなくなると
生まれ変わります 52
023 地獄は地下へ行けば行くほど
苦しみが増す恐ろしい世界なんです 54
024 どれだけ辛い境遇にあっても
そこには必ず観音様がいらっしゃいます 56
025 生きとし生けるものはみないつか
仏になる種= 「仏性」を持っています 58
026 「煩悩」とは私たちの心や体を悩ます
原因の総称です 60
027 欲がある自分を認めて
消しようがないことを知りましょう 62
028 世界の中心には
聖なる山「須弥山」があります 64
029 ご先祖様を大切にするということは
自分自身を大切にすること 66
CHAPTER 4 仏教の信仰 69
030 お坊さんとかけて朝刊ととく
その心は、ケサきてキョウ読む 70
031 お経は言葉自体に力があり
心を込めて唱えると功徳があります 72
032 演歌のルーツ、お経の声明には
あらゆる人々の祈りが込められています 74
033 新しい年を迎えたらなるべく早く
等々 ※各種権利等により、デジタル版には写真が非表示または記事そのものが収録されていない場合がございますのでご了承願います。