マタギがなぜマタギになったのか。秋田県阿仁へ20年以上通い続ける田中康弘氏は、その答えを彼らの食文化の中に見つけます。山に入り、山の神から授かった食べ物をいただく、というシンプルな精神の上に成り立つマタギの食生活とは? 熊肉に熊の胆、ウサギ、茸、山菜、受け継がれてきた郷土料理の数々……彼らは何をどのように狩り、調理し、食べ、守ってきたのか。マタギが元祖との説もあるキリタンポなど、獣肉ばかりではない豊かで真摯なその食文化を紐解きます。聞き込み調査や資料集めでなく、実際に彼らと生活することにこだわり続ける筆者。彼にしか語れない、マタギの伝統文化・そして今を綴ったフォトエッセイです。
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