【電子版巻末には夢子先生によるカバー用イラストをそのまま収録!】
私たちの仕事はただの掃除じゃない。
故人が最後に遺した想いを、私たちは見つけ、遺族に伝える義務がある――。
柊つかさは、残留思念が視える異能の遺品整理士。
遺品整理会社「メメント」に勤める彼女が許せないのは
故人の想いを見過ごして無駄にすること。
怒り。悲しみ。後悔……遺品から伝わる声なき声を聴き、故人の想いを知った時、
彼女は「死」の裏側にある真実へとたどり着く。
故人が伝えられなかった想いを個性豊かな「メメント」の仲間と届けるつかさ。
だが、そんな彼女にも秘密があるようで……。
札幌を舞台に「遺品整理」という、心に寄り沿う仕事を通して紡がれる命の物語。