■あらすじ市井で働くはずが後宮に転属となった新米女子医官、李翠珠。ある日、郊外の村で「天花」と呼ばれる疫病が発生したと報せが入る。莉国では患者の痂皮を接種して免疫を得る術が確立されており、翠珠は痂の採取のため村に向かうことに。だが、都に戻る際に《枯花教》と名乗る団体が医療反対運動を行っているのを目撃。どうやら監察官の青年、鄭夕宵もその団体を調べているようで・・・・・・? 医療の光と陰を見つめる、中華お仕事ミステリ第二弾!■登場人物李翠珠(りすいしゅ)女子太医学校を首席で卒業し、研修中の新人女医。市井の医院で働くことを希望していたが、ひょんなことから内廷(後宮)勤務に――。鄭夕宵(ていゆうしょう)御史台の若き官吏。正義感が強く、まっすぐで公明正大。内廷の事件を捜査することが多く、よく妃嬪の住まいに出入りしている。