ヨイシが編み出した迷宮料理により、この街の食事事情は大きく改善。
酒場は腹を空かせた荒くれ冒険者が集い、連日連夜の大賑わいとなった。
――そんなある日。
噂を聞きつけ、酒場にふらりと奇妙な風体の男がやって来る。
「君が本物のヨイシだというのなら、これを食べられるようにしてみてくれたまえよ」
その男、吟遊詩人が取りだしたのは、なんと“透明な植物”だった。
投げかけられた無理難題。
しかしヨイシは現代知識を活用し、新たな迷宮料理へと昇華する――!?
透明玉菜、爆発卵、王侯蜂蜜に昇天キノコ……。
今日も可愛い看板娘と、冒険者が持ち寄る素材で至高の料理を披露しよう。
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