王太子の婚約者である公爵令嬢エリアナは結婚式をひと月前に控えたある日、突然王太子から愛人に子供ができたと告白される。てっきり婚約破棄されると思っていたけれど、王太子はこのままエリアナと結婚し、愛人を側妃にすると言う。このままではお飾り妃として扱われると悟った彼女は、白い結婚と三年後の円満離婚を企む。王太子妃になるために培ってきた知識や教養を生かし、側妃にうつつを抜かす王太子の分まで政務をこなすエリアナ。仕事に明け暮れていた彼女は、ある時ひょんなことから宰相補佐官であるルイと知り合う。愛されない境遇と過労が募るエリアナに、心の籠った手紙を送るルイ。王太子との離婚が成立した後、いよいよルイは甘くエリアナを口説いてきて……!? ※電子版は単行本をもとに編集しています。