あらすじ「欲しくて欲しくて堪らない。心も体も彼女を求め、飢えている」 婚約者の兄である出兵を控えた軍人、誠一郎に道ならぬ想いを抱いてしまったあやめ。 気持ちを押し隠し婚約者と結婚するが、四年後、夫は戦死し義父をも失い、独りきりになってしまう。 そんな折、誠一郎は片腕を失うもシベリアから帰還する。 傷心の彼が目にしたのは独りきりになったあやめと父の遺産だった だが、相続には結婚している必要があり―― 片腕の美形元軍人と夫を亡くしたヒロイン、二人きりの契約結婚、何も起こらないはずもなく――