少子高齢化が進む日本では、いま高齢者特有の病気が増えつつあります。「うつ病」もその一つです。
うつ病は認知症と間違われるケースが多いため、周囲の人がなかなか気付けず、知らないうちに症状が進行してしまうことがあるのです。特に、65歳以上の高齢者がかかるうつ病のことを「老人性うつ」(正式名称ではありません)とも呼びます。
老人性うつの人に見られる「1日中ボーッとしている」「なんとなく元気がない」という様子が、認知症の初期にも見られる症状であるため、とかく認知症と勘違いされがちです。
著者は、認知症研究の第一人者長谷川和夫先生(故人)の長男であり、ご本人も医師として活躍する長谷川洋氏。長谷川洋医師が臨床を通じて培ってきた認知症との見分け方のポイントや、認知症とは違う高齢者の「うつ」への対処法、また予防法などを分かりやすく紹介。
臨床における数多くの知見をもとに「50の知識」として分かりやすくまとめるシニア向けメンタルヘルスの決定版。
◇コラムとして「長谷川洋医師の臨床日記」(長谷川和夫先生を患者として向き合われた日々)も必読!!