あらすじ獣に襲われたところを侯爵トールに助けられたミアティは記憶喪失だった。空腹に耐えかね、何でもするから傍に置いてと願うと、招かれた屋敷でベッドに押し倒されてしまう。「何でもするのだろう?」無自覚の言葉に縛られ、幾重にも交わす甘い吐息。そして、記憶を喚起するように現れる羽のある男に、触れただけで怪我を治す自らの手――背に発現する三枚羽。人でなくとも、あなたの傍にいたい。人を知り、愛を得た先に待ち受けるのは幸福か、それとも……――