あらすじ全てを失った涼次が拾ったのは「京夜」と名乗る、闇を透かす双眸の美青年。「帰る場所、ないんだ」とほほ笑む彼は、その妖艶さのまま涼次の楔を咥え込み、たおやかな腰を淫靡に揺らした。その蕩ける肉の感触と信じられないくらい純粋な欲望――。それは涼次の激情を煽り、わずかな迷いさえも押し流す。搦めとられ、次第に京夜を手放せなくなっていく涼次は、いつしか彼が関わる策略に否応なく巻き込まれていき……。圧倒的な快感が危険な衝動をかき立てる、ドラマティック・ラブロマンス。