第6回大藪春彦新人賞を受賞した天羽恵、凄烈なるデビューへ!
御役目は必殺!?刺客となった少女と人斬れぬ御供の武士。死への旅路の果てにあったのは……。
仇討ちに謀略。なんと贅沢なエンターテインメントだろう。――今野敏
自らの生を賭して足掻くことは、かくも切なく美しい。――澤田瞳子
「無念を晴らす為やったら、鬼にでも夜叉にでも、喜んでなったる」
道場剣一筋の真木誠二郎は、裏目付の佐野に見込まれてある御役目を言い渡される。尊王攘夷派の黒幕を誅殺すべく、江戸から京まで刺客の供をせよというのだ。
鬼のような刺客と聞いて生来の臆病者である誠二郎は怯えるが、現れたのは年端もいかない少女・美津だった――。
時代小説に新風を起こす業火の仇討ち旅が始まる!