江戸の出張料理! 美味しいシリーズ第二弾教養高いが世間知らずのおばあさまと、料理のセンス抜群だが内気な16歳の孫娘・佐菜。老舗帯屋「三益屋」の倒産と共に世の荒波に放り出された箱入りコンビが、「出張料理」を仕事に奮闘する大好評シリーズ第二巻。出張料理人としてなんとか滑り出した佐菜が今回頼まれたのは、山形・米沢から江戸に出てきた一家の御飯づくり。だし(夏野菜を刻んだ漬物を入れる)や鯉のうま煮を所望されたが――故郷の味が人をどれだけ元気にするのかを知る佐菜は、一方で、4歳の弟の様子が心配でたまらない。おばあさまがお能「菊慈童」からヒントを得て救ってくれるか?フードライターとして全国の美味しいモノを知る著者が満を持して送る、<美味しいモノ × 教養 × ほっこり時代小説>5つの美味しいストーリー!