プーチンのウクライナ侵攻には「正当性」はなくとも「理由」はあったのか?
「英米=正義」の「戦争プロパガンダ」を検証する
(本書の主な内容)
第一章 米ネオコンに操られるウクライナ戦争
超党派で構成される米ネオコンのさまざまな策略によって勃発したウクライナ戦争。
その実態を的確に分析せずに、日本国が、単純に反ロシアにのめり込むのは危険だ。
第二章 繰り返される「1984」的な「戦争プロパガンダ」
戦争報道につきものの「プロパガンダの罠」に嵌まって正常な思考力を失う大衆。
誰が何のためにフェイクを撒き散らしているかを冷徹に分析することが肝要だ。
第三章「正しい戦争」と「不正な戦争」とがあるのか?
第二次世界大戦や朝鮮戦争やベトナム戦争やイラク戦争は「正しい戦争」だったのか。
勝者の視点からのみの戦史解釈を敗戦国に押しつける歴史観は再検討されるべきだ。
第四章 スペイン内戦――共産礼賛史観を修正せよ
スペイン内戦が「民主主義対ファシズム」の戦いだとみなすのは完全な誤認。
ピカソ「ゲルニカ」から始まった共産礼賛史観の嘘八百を徹底的に論破する。
著者からのメッセージ
渡辺惣樹 「本書出版の時点では、ウクライナ戦争の帰趨は確定していない。しかし、今後どのような展開になろうとも、読者には、歴史観の欠けた、あるいは米国ネオコン外交に疎い一般メディアの解説とは違った価値ある視点を提供できたのではないかと考えている」
福井義高 「ロシアのウクライナ侵攻をめぐる、最新の『戦争プロパガンダ』を一つの教材として、現代史を論じ合った成果が本書です。読者が今の国際政治情勢のみならず,その歴史的背景について考察を深めるきっかけとなれば幸いです」