「口止め料は?」「……私」俳優、橘にスキャンダルを仕掛けるため、男を知らぬ柔肌を晒し、処女すら取引の道具に使う花織の真意は!? 高校生の時、花織の目の前で姉が倒れ、そしてお腹の中の子どもと友に亡くなった。そして数年後、花織は、オーディションを勝ち抜き、俳優、橘主演映画のヒロイン役を手に入れた。制作記念パーティー会場で、必要以上に橘への尊敬と敬愛の情を示す花織。橘と2人きりのホテル一室。窓からきらびやかな夜景を見つめ、花織は思う。おねえさん、ようやくここまできたわ。やっと……この男のところまで……!!