「暁計画」によって日本で維新クーデターが起こってから3年。政権を掌握した国民党は、日本国憲法に代わる維新憲法を発布する。
その祝いとして、政治犯や内戦で捕虜となった国民抵抗戦線(NRF)の下級戦闘員たちの大半が恩赦となり、天城徹、風戸大介、枚方俊治らとともに戦った元暴走族リーダー・山崎健太郎も釈放された。
すっかり様変わりした志布志に戻ってきた健太郎は、妹・範子の行方を探すうちに、旧友の徳次と再会。ゲリラ的に治安警察幹部を襲撃した二人は、政府側の秘密処刑部隊「黒い旅団」から命を狙われてしまう。
執拗な追跡から逃れるため、NRFのテロリスト養成組織に参加するのだが―。
この作品は1991年5月に徳間書店より刊行された『燃える波濤(4)』を改装したものです。