そのくらいがちょうどいい、と、思っていたけど、ただの穴にも心はあった、自己肯定感と貞操観念、アンダーとトップの高低差低め、感受性と湿度と愛の重量高め、そんな女の子たちのお話全7話に描き下ろし漫画2本を加えた、孤高の桃色吟遊詩人・はく雲2nd単行本。コンカフェの推しに貢ぐために毎夜のように街灯の下で立ちんぼをするかんなちゃん。求められたくて、自分の心を埋めたくて、そんなことは無理だと知っているのに、それでも会いたくて仕方ない。「1.5万でいいよ、ホテル代は別でおねがい」そして今日もかんなちゃんはおじさんと一緒にホテルに向かいます。一緒にお風呂に入って、シックスナインして後ろから突かれながらぎゅってされると、これが本当の暖かさに思えてしまうのです……。描き下ろし漫画「コンカフェ狂のかんなちゃん」「立ちんぼ少女のかんなちゃん」より 好きだったバンドのVo.コハルの彼女になった梅子は、コハルが歌う歌詞に出てくる「彼女の境遇」が本当のことだと知りながら、それでもコハルのことが大好き。無理矢理求められるフェラチオも、ゴムを忘れたのにごめんと言いながら抱き合うセックスも、梅子にとっては喜びなのです。ごめんが多くて好きが少なめ……そんなコハルの恋の歌の一部になることを楽しみにしている、そんな毎日です。「終わった恋の歌が好き」より 陽鞠と莉子と智大は、仲良し3人組。陽鞠は智大が好きだけど、智大は莉子のことが大好き、そして莉子も智大のことが好き……そんないびつな三角関係でも、陽鞠は二人のことを応援している。自分の気持ちを言い出さないまま、智大の告白を応援するよと笑う陽鞠。「練習しといたほうがいいかなって」陽鞠は、智大に自分を練習台にするように伝えてキスをする。3ヵ月後……付き合った「その後」の練習で自室でセックスに耽る陽鞠と智大……「これって浮気とかになるのかな……?練習だからノーカンかな?」そう智大に聞きながら、陽鞠はまた莉子の智大でイッてしまう。「りこに勝てないひまりちゃん」より 箱崎鈴は、昔から断ることが苦手。断れずにいろいろしていたら、気がつくと写真をネタに脅されてオタ友達の4人に順番に犯され、鈴は4人の彼女になってしまう。A君B君は、二人きりで会おうとはしないけどC君は一人じゃなにもできない小心者……D君は、4人の中で一番鈴のことが好きと言って独り占めしようとする。C君とのセックスは、そっと宥めながら先導してあげる。D君とのセックスは、ちょっとだけ普通じゃない猫耳と尻尾をつけてのプレイ。……でもそんな5人の生活もD君のひとことで変わってしまう……。「断れない箱崎さん前編」より 大学生になった鈴は、誰よりも遠い大学に進学して卒業に必要な授業を履修する以外はほとんど部屋でゲーム漬けの毎日を送っている。そんな鈴の部屋にやってくるすごく年下の男の子の海君……最初はWi-Fi目当てにやってきた海はゲームのうまい鈴に憧れを抱いていて最近は、うまくゲームができるように鈴が教えてあげている。しかし、海君が失敗してスコアが悪かったりすると、鈴は反省を促すのだが……「断れない箱崎さん後編」より 千佳と千紗は双子。同じ顔で育った環境も一緒、気になる人のタイプもいつも同じだけど、姉の千紗は自分よりいつも半歩先を歩いている、と妹の千佳は思っている。「高木君のこと、いいなって思ってるの」応援してくれるよね?と笑う千紗の半歩後から千佳も同じ高木君を手に入れた。姉の千紗が帰ってくる前に、高木と身体を重ねる千佳。「触ったら分かっちゃうかな、お姉ちゃんよりおっぱいが小さいから」そんな風に誘いながら姉の彼氏を寝取る千佳はそれだけで、自分の半歩先を行く姉の千紗に勝てたような気になって……?「お姉ちゃんは半歩先前編」より 姉の千紗に、彼氏の高木君と浮気していることがバレていた千佳。姉と高木のセックスの様子を聴きながらオナニーする妹……そんな歪んだ関係の中、「せっかくだから3人でしてみない?私たちがセックスしてる間に入って来てね?」という千紗に千佳は……双子と姉の彼氏との3Pを描く「お姉ちゃんは半歩先後編」より 街中で立っていたあの子に気づいた俺。(いち・ごでいいよ)そういうあの子と俺はまたセックスをして……描き下ろし漫画「ただの穴だったあの子の思い出」より <収録作品>描き下ろし漫画「コンカフェ狂のかんなちゃん」「立ちんぼ少女のかんなちゃん」「終わった恋の歌が好き」「りこに勝てないひまりちゃん」「断れない箱崎さん前編」「断れない箱崎さん後編」「お姉ちゃんは半歩先前編」「お姉ちゃんは半歩先後編」描き下ろし漫画「ただの穴だったあの子の思い出」