「ねぇ、どうして悪魔(わたしたち)の存在が許されてると思う?それはね…」華やかな世界に身を置き優雅な生活を謳歌する女、如月真珠。絶世の美貌で世間を魅了する彼女だが実は、ヒトの心の隙間に入り込み、弱ったその魂を仲間の悪魔たちと喰らい続ける「悪魔」としての顔も持ち合わせていた。犯行に一切の証拠も残さず、警察の網もかい潜ってきた真珠。そんなさなか、彼女が一滴だけ残した「染み」に人並ならぬ疑念を抱く青年が現れ…。自らの肉親の死に真珠が関わっていると考え、彼女への接触を図る彼に対し、真珠は「悪魔」としての食欲を超えた言いようのない昂りを感じてしまい――!?捕食者(あくま)よ、汝の「存在意義」を問う――…※こちらは読切作品です。