「ようこそ、王都グレンディーアへ!」
王都グレンディーアでお決まりのセリフを言うこの門番は……あまりにもモブだった。
ある日、門番はある冒険者たちを注意するが逆に仕事をクビになり、国を出て行くしかなかった門番を名残惜しむ者はいなかった。
しかし、本人も誰も知らなかった。
彼が王都の下水道で超凶悪モンスターを狩りつづけ、最強になっていたことに。
そうとも知らない門番は、仕事探しの旅にでる。
可愛い弟子ができたり、人からは頼られたりと、身の丈に合わない(と思っている)出来事ばかりで門番は面食らう。
勘違いが勘違いが呼んでいき、門番は無自覚のまま活躍していく。
「俺、ただの門番なんだけどなあ……」