稀代の悪女マグノリアにまつわる真相を探るため、時を遡った王太子レイ。悪女と呼ばれる前のマグノリアは、明るく心優しい少女だった。彼女を陥れ、悪女にした黒幕を探すレイだったが、なかなか手がかりが掴めず、気がつけば逆行から十年が経とうとしていた。マグノリアはレイの婚約者候補の一人となり、周囲からの評判も良い。ただ十六歳の誕生日を控え、様子がおかしいように見えた。マグノリア曰く、自身が悪女になる夢を毎晩のように見ているのだという。それは、彼女が何度も時を遡っていた時の記憶の断片だった。やがてマグノリアは、ある事件を機にすべての記憶を取り戻し――悪女の真実を王太子が紐解く、逆行ラブ・ファンタジー、待望の第2巻。 ※電子版は単行本をもとに編集しています。