この涙を、私は一生忘れない。
「このまま死にたくなかったら、俺に協力して。お願い!」
夭折した幼馴染み・拓朗の幽霊に体を乗っ取られた都萌実は、あの世とこの世の境目に連れて来られてしまう。
生前ソングライターを目指していた拓朗は、片思いしていた人へ贈る歌を作っている最中に亡くなってしまい、どうしてもそれを完成させたいらしい。
幽霊という存在に恐怖が拭えない都萌実だったが、姉弟同然に育った拓朗に“お願い”と言われたら断れない。
こうして都萌実は拓朗とひとつ屋根の下、一緒に歌を作ることになり――。
幽霊となった幼馴染みと過ごす最期の日々。ラストは涙、感動の物語!