その夜、初めて秘密の願望を口にした。
「私の両手をベッドに縛り付けて動けないようにして」
寝室の壁に張り巡らされた巨大な鏡が見ている。夜ごと私が深紅のシーツの上で繰り広げる恋人たちとの淫靡な時間を――
金曜の夜。ジョージが来た。「その髪は何だ」富豪の彼に不機嫌に言われ、急いでポニーテールにして寝室に入る。
と、ベッドに腰かけていた彼はやおら立ち上がった。「俺の望みはわかっているだろ」
ひざまずかせた私の髪を乱暴につかんで奉仕させたあと、慌ただしく帰っていった。
月曜はカルヴィン。「オイルを塗ってくれ」たっぷり彼のものを愛撫すると、今度は彼がオイルをつけた指で私の敏感な場所を弄び始める。
アブノーマルなのが彼の好みだ。私は四つん這いにさせられ、激しく貫かれた。
そして今日は水曜日。内気なのに誰よりも貪欲なデニスは満足するまで一晩かかることもある。
「今夜は違うことをしよう」デニスが言った。
「何をしたいの?」彼はなぜかためらっている。
私は我知らず口走った。「いい考えがあるの」脈が速くなっていく。「私の両手をベッドに縛り付けて、動けないようにして」