あらすじ王家の血筋でありながら、冷遇されてきた将軍フレデリク。弟が予知能力に目覚め暴走し、精神を衰弱させてしまう。肉親を救いたい彼。"時読み"と呼ばれるそれを制御する令嬢リズエラを尋ねることに。現れたのは器用で聡明な少女。彼女もまた多くを背負っているように見えた。利害による二人の関係は、互いを知り、絆が生まれ、やがて熱を孕み始める。それが無二の愛だと理解したフレデリク。時を同じく国家を揺るがす計略が動き出し……!?「一生私の傍に置く。君を離すことはない」真っ直ぐな愛の言葉を残し、陰謀ひしめく死地へ向かう彼。救えるのはリズエラだけ。自身の想いを自覚した時読み令嬢は、決意を力に走り出す――