あらすじ鉄道は楽しい。 そして、鉄道は哀しい。「なんにも用事がないけれど、汽車に乗って大阪へ行って来ようと思う」内田百けん「鉄道の『時刻表』にも、愛読者がいる」宮脇俊三日本において鉄道紀行というジャンルを示した内田百けん。「なんにも用事がない」のに百けんが汽車で大阪に行っていた頃、普通の人にとって鉄道は、何かの用事を果たすために乗るものでした。それから四半世紀後、異なるアプローチでそのジャンルを背負った宮脇俊三。彼は、時刻表を小説のように愛読していたことを『時刻表2万キロ』で告白しています。鉄道や紀行文学の歴史とともに二人の足跡をたどる1冊です。