『七つのカップ 現代ホラー小説傑作集』と対をなす傑作ホラー短編8選。大都会の暗い水の不気味さを描く鈴木光司の「浮遊する水」。ある商家の崩壊を陰惨に語る宮部みゆきの時代怪談「影牢」。美しく幻想的な恐怖を描く小池真理子の不気味な地下室が舞台の「山荘奇譚」。記憶の不確かさと蠱惑的世界を描いた綾辻行人の「バースデー・プレゼント」など、ホラー界の実力派作家によるオールタイムベスト! 解説・朝宮運河【収録作】鈴木光司「浮遊する水」(『仄暗い水の底から』角川ホラー文庫坂東眞砂子「猿祈願」(『屍の聲』集英社文庫宮部みゆき「影牢」(『あやし』三津田信三「集まった四人」(『怪談のテープ起こし』集英社文庫小池真理子「山荘奇譚」(『異形のものたち』角川ホラー文庫綾辻行人「バースデー・プレゼント」(『眼球綺譚』角川文庫加門七海「迷(まよ)い子」(『美しい家』光文社文庫有栖川有栖「赤い月、廃駅の上に」(『赤い月、廃駅の上に』