東京、新宿二丁目のとあるバー。そのカウンターに座り、K大学に通う大学生・山村朔弥は数ヶ月間の出来事を振り返っていた。初めてできた恋人の言いなりになり、あっという間に捨てられた情けない自分。自暴自棄になった朔弥は、いっそのこと誰かに弄ばれたいと考え一人慣れないウイスキーを呑んでいたのだ。そんな彼に声をかけてきたのは、上品で見目麗しい男・倉掛柾人。なんと彼は会社役員で、朔弥のことをずっと想っていたとか! 疑いつつもその真っすぐで優しい眼差しに惹かれ、一夜の情事だと覚悟して柾人についていった朔弥。しかし、朔弥の想像とは異なり、柾人はただ優しく朔弥を包み込んで『恋人になってほしい』と告げて、溺愛しはじめて――? 溺れるほどの優しさと淫らな激しさが止まらない――! スパダリ会社役員×地味系大学生の一途な濃密ラブ・ロマンス! ※電子版は単行本をもとに編集しています。